鹿肉で楽しむ簡単家庭料理!その① 生姜焼き
「鹿肉」と聞くと、ちょっと珍しい、あるいは特別な食材としてのイメージがあるかもしれません。しかし、その独特の風味や低脂肪・高タンパクといったヘルシーな特性から、近年健康志向の高まりとともに注目されている食材です。
特に、都会のレストランやバーでは、鹿肉を題材にしたメニューが増えてきており、グルメや食通の間でその美味しさが評価されています。
確かに、都会のスーパーではなかなか手に入りにくいものですが、
その風味と食感は、一度味わうと他の肉とは一線を画すもの。
その鹿肉を使って、家庭で気軽に楽しめる料理があるとしたら?試してみたくありませんか?
今回は、そんな鹿肉を使用した、初心者でも簡単に作れるレシピ「鹿肉の生姜焼き」をご紹介します。
目次
鹿肉を料理に使用するメリット
鹿肉を料理に使用するメリットは、たくさんあります。
まず、栄養価が高く、低カロリーでありながらも高たんぱくであること。
さらには自然に生息する鹿を有効利用している観点から、サステイナビリティ(持続可能性)に貢献する食材でもあります。
さらに、鹿肉を使用した料理は特別感があり、シェフの創作意欲も刺激します。
鹿肉が今後ますます注目されていくのも納得ですね。
鹿肉の栄養素と効能
鹿肉は高たんぱくで低脂肪、低カロリーの食材でありながら、さらには鉄分やビタミンB群を豊富に含んでいます。特にビタミンB12は、健康に不可欠な栄養素です。
加えて、とても多くの鉄分を含んでいます。鉄分は健康な血液を維持するために重要なミネラルであり、貧血の改善にも効果的です。
さらに、鹿肉には良質なアミノ酸が豊富に含まれており、筋肉の修復、免疫システムの強化に役立つとあり、栄養と効能の点では文句なしの食材と言えるでしょう。
鹿肉を使った料理の特徴
鹿肉は特有の風味を楽しめる食材であり、特にMOMIJIプレミアムの品質で提供する鹿肉は、その上質な風味と滑らかな食感から多くのお客様に愛されています。
(MOMIJIプレミアムについてはこちらの記事を参照)
豚や牛などの家畜と違い、一般的には鹿肉は個体ごとに味や食感に個性があり、その個性を活かした調理方法が料理人の腕の魅せ所です。
MOMIJIプレミアムの鹿肉は、シンプルに塩コショウで焼いただけでもその美味しさを堪能することができます。その風味がいつもの食卓にも新鮮さと楽しみを加えてくれます。
MOMIJIプレミアムの鹿肉は、若い個体の鹿に限定して、しっかりと血抜きをし、冷却しながら工場に搬入することで、極限まで臭みのないお肉に仕上げており、塩コショウや生姜焼きような定番の味付けや、おでんのようなあっさりした味付けでも鹿肉の味をお楽しみ頂けます。
鹿肉を使用したレシピ
レシピについてご紹介します。鹿肉は栄養価が高いだけでなく、そのユニークな風味が新たな料理の創作意欲を刺激します。鹿肉を使用することにより、創造性に富んだ料理を作ることそのものの楽しさがあります。だからこそシェフや料理人は、顧客の舌を刺激する新しいメニューを提供することが可能になります。
家庭でも同様に、食べたことのないユニークな料理として楽しむにはもってこいのご馳走になります。
お手軽レシピ「生姜焼き」
今回のレシピで使うのはモモ肉200g(2人分)です。
【レシピ】
■下味
- 酒 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
■タレ
- しょうが1かけ
- 醤油 大さじ1
- 砂糖大さじ1/2
- めんつゆ 大さじ1
- 酒 大さじ1
■焼き用油
- サラダ油 少々
を準備しておきましょう。
調理方法とポイント
①鹿肉を食べやすい大きさ(一口大)に切り分けます。厚みは3mmくらい。
②切った鹿肉を酒と塩で少しもみ込みます。
③生姜は皮をむき、すりおろします。タレの調味料をあらかじめ合わせておきます。
④フライパンにサラダ油を少々熱し、鹿肉を中火で焼く。
⑤両面に焼き目が付いたら、合わせておいたタレをフライパンに入れ、肉をタレに絡める。タレが煮詰まって半分くらいに減ったらOK!
⑥お好みの野菜と一緒にお皿に盛り付けて完成!
ポイント:生姜に含まれる酵素は、お肉のタンパク質を分解し、柔らかく歯切れよくしてくれます。一般的に流通している鹿肉には硬いお肉もあるので、 買ったお肉が硬かった場合には、生姜のタレに一晩程度漬け込みお肉を柔らかくすると、美味しく頂くことができます。
一方、MOMIJIプレミアム品質の鹿肉は、若い個体のみを使用しているため、元々のお肉自体が柔らかく歯切れが良いのが特徴です。今回のレシピではタレに漬け込むことなく、最後にフライパンで絡めるだけのレシピとしました。そのままの鹿肉の風味と食感、生姜の香りをお楽しみください。
サイドメニュー
鹿肉の生姜焼きは、その深い味わいと香ばしさで存在感を放っていますが、料理のバランスを考えると、サイドメニューとしての野菜の役割も非常に重要です。
野菜は、肉の重厚な味わいを引き立てるだけでなく、食事全体の栄養バランスを整える役割も果たしてくれます。
炒めることで野菜の甘みが引き出され、鹿肉の味わいをより一層豊かにしてくれます。
また、特にこだわりがなければ、キャベツの千切りはシンプルながらも、そのさっぱりとした味わいが生姜焼きの甘めのタレとのバランスが良く、お手軽な付け合わせです。
いずれの野菜も、食事全体のバランスを整える役割を果たしてくれます。鹿肉の生姜焼きとともに、これらの野菜を取り入れることで、よりバランスの良い、満足感のある食事を楽しむことができるでしょう。
料理に合うお酒の紹介
美味しい食事には美味しいお酒がセットといっても過言ではありません。
(アルコールはダメという方、ノンアルコールもあります!)
生姜焼きの場合、おつまみとしても良くお店で提供されていますね。
幅広いお酒と相性良いと思いますが、マリアージュでおすすめなのは、中口〜辛口の白ワインとペアリングさせるのがおすすめです。
甘口がお好きな方は、フルボディの赤ワインに変更して、生姜焼きの味を濃いめに味つけると合うと思います。
鹿肉の保存方法
鹿肉は他の肉類と同様、保存するためには適切な方法が求められます。鹿肉を保存するには、冷凍保存が一番確実な方法です。
解凍の際は急な温度変化を避けるため、常温や冷蔵庫内で自然解凍します。解凍後の肉はすぐに調理し、食べ残しは再度冷凍せずにすぐに食べきるようにしましょう。
まとめ
鹿肉はその独特の風味と栄養価の高さで、注目度が増してきており、多くの方が一度食べたらファンになるほど。
今回紹介した生姜焼きのレシピは、鹿肉の特徴を最大限に活かしつつ、「家庭で手軽に楽しめる」ということが最大のポイントとなっています。初めて鹿肉を料理する方でも簡単にできると思いますので、ぜひこの機会に新しい食材としての鹿肉を日常の食卓に取り入れてみてください。美味しさと健康を両立させる鹿肉料理で、家族や友人との食事の時間をより特別なものにしましょう。
今回レシピで使用したモモ肉は下記のリンクよりご購入いただけますので、
本レシピで是非お試しください。
MOMIJIコラムでは、鹿肉を使ったお手軽レシピを定期的にご紹介していきますので、次回もご期待ください。
文:鈴木 広法(local hack) 編集:工藤 秀佳
監修:工藤 秀佳
1996年北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部畜産科学科で畜産や食肉について学ぶ。一度は住宅業界で就職するが、やはり食肉に関わる仕事をしたいと思ううちに、大槌町地域おこし協力隊の募集を目にし、大槌ジビエソーシャルプロジェクトの活動内容に惹かれて応募。2021年4月から大槌町に移住し、狩猟免許を取得。活動していく中で農家さん達に出会い、農業被害を減らすことを目的にわな猟を中心に活動。2023年4月からMOMIJI株式会社の社員となり、他地域にジビエ事業を広める「ジビエ塾」の企画運営等を担当。
- MOMIJIコラム編集部