MOMIJIオンラインショップが新規開店!

美しい海と豊かな山が育てた大槌ジビエ おいしい鹿肉を育む岩手県大槌町ってどんな町?

RSS
美しい海と豊かな山が育てた大槌ジビエ おいしい鹿肉を育む岩手県大槌町ってどんな町?

「大槌ジビエ」が生まれた岩手県大槌町は、美しい海と山が広がる自然豊かな町。歴史も古く、東北の名物「新巻鮭」発祥の地として、また「虎舞」を始めとしたさまざまな伝統芸能でも有名です。


しかし、東日本大震災では津波の被害を大きく受け、復興への歩みを進めながらも、人口減少や少子高齢化に歯止めがかからない状況でした。同時に、増え続ける野生動物による農作物への被害に悩まされてきました。


そこで立ち上がった私たちMOMIJIの想い、それは大槌町を多くの人に知ってもらい、日本全国とつながること。そこで地域に根付くMOMIJIからの視点で、大槌の魅力をお伝えしたいと思います。

 

海の幸のイメージが強いけれど、実は山岳がほとんど

海の幸のイメージが強いけれど、実は山岳がほとんど

三陸海岸の中央に位置する大槌湾は、親潮と黒潮が交差するリアス式の深い豊かな海。古くから沿岸では鮭やサクラマス、スルメイカなどが水揚げされ、江戸時代に大槌孫八郎政貞によって考案された「新巻鮭」の発祥の地でもあります。三陸ワカメや真牡蠣、ホタテなどの養殖も盛んです。

 

そんな大槌湾には、愛らしい佇まいの島がポッカリと浮かびます。町の指定名勝である蓬莱島は、人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった島で、大槌の人気観光名所です。北側に位置する船越湾の浪板海岸には、一年を通じてサーフィンやSUPを楽しむ方が多くいらっしゃいます。

 

海辺の町というイメージがありますが、実は町内の85%を森林が占め、縄文時代から残る数々の遺跡を有しています。MOMIJIがフィールドとして活動している新山高原は、レンゲツツジの名所でもあるんですよ。

 

自然を舞台にした郷土芸能「大槌虎舞」の秘密

自然を舞台にした郷土芸能「大槌虎舞」の秘密

大槌の大事な文化の一つである「虎舞」は、獅子舞の一種で江戸時代から続いている郷土芸能。虎模様の布を身にまとい、虎の頭を操りながらお囃子に合わせて舞うのですが、漁師町なのにどうして「虎」なのでしょう。

これは諸説ありますが、中国の言葉で「虎は一夜にして千里を往って、千里を帰る」という言い伝えがあり、漁師やその家族が沿岸へ漁に行く際、航海の無事を祈願して虎舞を踊ってきたのだとか。

 

大槌虎舞だけでなく、三陸沿岸部には2,000以上の郷土芸能があり、豊かな自然を舞台にした芸能が古くから継承されてきたことは、大槌の誇りとなっています。

 

大槌町を襲った東日本大震災と害獣被害

そんな大槌町も、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けました。復興の歩みを続けながらも、原発事故の影響で食品の出荷制限がかけられるなど、町はまだまだ苦しい状況に置かれています。さらに同じ頃、野生動物が田畑を荒らす害獣被害も多発。岩手県の鹿による農作物被害は年間約2億円にものぼり、2014年には大槌町でも米が大不作になりました。

 

この状況を打開しようと、震災をきっかけに大槌に帰郷していた代表の兼澤は、狩猟免許を取得。駆除した鹿の命を価値あるものにすべく、ジビエ事業立ち上げに踏み出したのです。


そして2020年4月にMOMIJI株式会社を設立し、岩手初の鹿肉ブランド「大槌ジビエ」が誕生ました。
(くわしくはこちらの記事をご参照ください)

 

狩猟とジビエを通じて命を学ぶ「大槌ジビエツーリズム」

狩猟とジビエを通じて命を学ぶ「大槌ジビエツーリズム」

MOMIJIでは野生鳥獣による被害、いわゆる『害獣問題(※)』という社会課題を、持続的な仕組みで解決していくため「大槌ジビエソーシャルプロジェクト(OGSP)」を発足。「奪った命を価値のあるものにしたい」という想いを軸に、食肉加工だけでなく、革や角のクラフト活用、若手ハンターの育成、事業化支援にも注力し、全国の地方自治体と協働しながらこの「ジビエサイクル」の構築に取り組んでいます。

 

なかでも「大槌ジビエツーリズム」は、大槌町を舞台にハンターの仕事を体感することができる貴重なツアー。狩猟同行や解体見学、大槌鹿と海の幸を一緒に堪能できるGBQ(ジビエバーベキュー)など、「命を獲って食べる」究極の食育ともいうべき体験をご用意しています。「MOMIJIの鹿肉っておいしい!」と思っていただけたら、次はこのツーリズムに参加していただきたいです。

 

これらの活動が評価され、2020年に『新しい東北 復興ビジネスコンテスト2020優秀賞』、2021年には『第5回ジャパンSDGsアワード特別賞』を受賞いたしました。
(くわしくはこちらの記事をご参照ください)

 

大槌町で食べられる、大槌ジビエを使った割烹料理店

大槌町で食べられる、大槌ジビエを使った割烹料理店

大槌町内には、MOMIJIの鹿肉を使ってくださっている飲食店や販売店が多数あります。

 

なかでも「割烹 岩戸」は、本格的な和食とジビエ料理のコラボが楽しめる割烹料理店。

お店を営むのは、いくつもの和食店で修行を重ねてきたという4代目店主・佐藤 剛さん。元々は三陸の魚介や野菜を使った和食をメインとしていましたが、兼澤の思いと大槌ジビエのおいしさに触れ、ジビエを取り入れたメニュー作りに励んだと言います。

フレンチを背景に持つジビエですが、あっさりとしながらもしっかりとしたうま味がある鹿肉は、和食との相性も抜群です。

また、大槌町でのお土産に購入したいという方には、2021年7月にオープンしたばかりの「まごはち商店」がおすすめ。ネットショップ「大槌孫八郎商店」からスタートした同店のリアル店舗であるこちらでは、海の幸から山の幸まで選りすぐりの大槌名物が販売されています。
(MOMIJIの商品が店頭にない場合がございます。くわしくはまごはち商店にお問い合わせいただくか、こちらのオンラインショップをご利用ください)

大槌を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
大槌ジビエを扱う飲食店についてはこちら

※MOMIJI株式会社を含む大槌ジビエソーシャルプロジェクトに携わるメンバーは、鹿などの野生鳥獣を『害獣』とは考えておりません。農作物被害に対する有害駆除を行う中で「奪った命を価値のあるもの」として活用できるようジビエ事業を推進しています。


文:國澤芽衣 編集:飯田りえ 編集協力:しかくいまる



兼沢幸男(かねさわゆきお)

監修:MOMIJI株式会社代表/ハンター

兼澤幸男(かねさわゆきお)

1984年岩手県大槌町出身。東日本大震災前は船乗りだったが、震災で母が行方不明になったことをきっかけに、大槌町にUターン。シカによる農作物被害や、その駆除を行うハンターの減少を知りハンターに転身。有害駆除をする中で「奪った命を価値のあるものに」とジビエ事業化を目指す。2020年5月、野生の鹿を捕獲・食肉加工するため「MOMIJI株式会社」を設立。コロナ禍で販路がなくなり、直販サイト「ポケットマルシェ」での販売を開始。ホテル・レストランの注文も多く、現在、工場拡大を計画中。地元に新たな産業を生み出すべく、日々奮闘している。

前の投稿 次の投稿

  • MOMIJIコラム編集部